初めての方へ
持ち物
初診の際は以下のものをご持参ください。
- 健康保険証、高齢受給者証などの各種医療証
- (お持ちの方)お薬手帳、他院からのご紹介の方は紹介状(診療情報提供書)、他院での検査結果等
初診の流れ
1受付
ご来院時には、まず受付をお済ませください。その際、持参された健康保険証、各種医療証や紹介状、お薬手帳などをご提出ください。スマホアプリのお薬手帳の場合はお薬の登録情報画面を確認させていただきます。
2問診票記入
初診の場合、いつ頃からどのような症状が起こっているのかといった現在の状態、既往症などについて問診票にご記入していただきます。お名前をお呼びするまで、待合室にてお待ちください。
3診察・検査
順番がまいりましたらお名前をお呼びしますので、診察室へお入りください。問診票をもとに、医師が診察いたします。その際は問診票に書ききれなかった現在の状態や、症状についてお困りのことをご遠慮無く医師に相談してください。必要に応じて検査なども行い、診断結果をお伝えします。継続的に治療が必要な場合は今後の治療計画などについて提案いたします。
4 お会計
診察が終わりましたら、再度待合室にてご待機ください。計算が完了しましたらお呼びしますので、受付にて会計をお願いします。その際、お預かりした保険証や医療証等をお返しするとともに、診察券を発行いたします。次回以降ご来院の際にお持ちください。
受診にあたって
診察券は毎回ご持参ください。
初診の際とその月最初のご来院の際には、必ず健康保険証と各種医療証をご持参ください。
職場が変わった、引越をしたなど、健康保険証や各種医療証の記載事項に変動があったときには、直近のご来院の際に必ずお知らせください。
診療内容
当院は、お肌や爪、髪など身体の表面に関する様々な症状について、どなたでも安心して相談できる皮膚科医院を目指しております。そのために経験豊富な皮膚科専門医が丁寧に診察し、相談にのっております。また。女性のお肌に関するトラブルなどにも、皮膚科学的な側面からしっかりと対応することができます。
皮膚の様々なトラブルは、自己判断で化粧品や市販医薬品などで対処してしまうと、こじらせてしまい、かえって治療が長びいたり、難しくなってしまったりすることもあります。
お肌のトラブルは、早いうちに専門医に相談し、治療を受けることが完治への近道です。また、当院では、現在お困りの症状が治った後、患者様それぞれの肌質・状態にあわせた正しいスキンケアの方法などについてもアドバイスしております。それによって、再発や別のトラブルなどの予防にもつながっていきます。
乳幼児から高齢者まで、皮膚の症状や疾患にお困りの方は、どんな些細なことでもかまいません。お気軽にご相談ください。
対応疾患について
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、強い痒みをともなう皮疹(湿疹)が現れる時期と、よくなる時期を繰り返す慢性の皮膚疾患です。患者様自身、または家族にアトピー性皮膚炎を含むアレルギー体質があり、IgE抗体というアレルギー物質に対する抗体ができやすい体質であるという特徴をもっています。
乳幼児期から発症し、思春期を過ぎ成人になるころには症状が現れなくなるケースが多いのですが、中には成人しても症状が現れる人や、成人してからいきなりアトピー性皮膚炎を発症する人もいます。
また、皮膚炎だけではなく、喘息や食物アレルギーなどを併発している例も多く報告されています。
接触皮膚炎
接触皮膚炎とは、特定の物質に触れたことで炎症がおこる、一般的に「かぶれ」と言われる疾患です。多くの場合、患部が赤くなったり、ぶつぶつができたり、水疱などの発疹があり、痒みや稀に痛みを伴います。
接触皮膚炎の原因としては、刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎の2つに大別できます。
刺激性接触皮膚炎は、通常は反応をおこさないような物質でも、皮膚のバリア機能を超えて強い刺激を受けることによって発症します。
一方、特定の物質へのアレルギーによっておこるアレルギー性接触皮膚炎は、症状が重くなる傾向があります。
ニキビ・ニキビ痕
ニキビは、皮脂や古くなった皮膚の角質などによって毛穴が詰まることでおこる皮膚の疾患で、医学的には尋常性挫創(じんじょうせいざそう)と言います。
ニキビの種類・状態には、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビ、陥凹・瘢痕、色素沈着、等があります。
悪化してしまうと、保険適用外の治療が必要になってしまうこともあり、それでもなかなか完治するのが難しい状態となります。
ニキビは誰にでもおこる可能性のある疾患で、ついつい市販の薬や肌ケア化粧品などで対応してしまいがちです。しっかりとお肌にあっていればそれでも良いとも言えますが、対応を間違えたり、ご自分の肌質に合わないスキンケアをしたりすると、どうしても炎症ニキビからニキビ痕を残すまでに悪化させてしまう危険性があります。
それを避けるには、ニキビは皮膚の疾患の一つとしっかり捉えて、軽症のうちに皮膚科の専門医によって治療を受けることが大切です。
しみ
お肌にメラニン色素が沈着してしまった状態がしみです。通常、メラニン色素は表皮の一番奥の基底層にあるメラノサイトから生成されますが、老化、紫外線、ホルモンのバランスなど何らかの刺激によってメラニン色素が生成されすぎて皮膚にたまりその部分が茶褐色から薄茶色などに変色して見えるものです。
主なしみの種類としては、老人性色素斑、雀卵斑(じゃくらんはん:そばかす)、肝斑(かんぱん)、炎症性色素沈着などがあげられます。
粉瘤・アテローム
粉瘤はアテロームの一種で、皮膚の下に袋状の嚢胞ができて、その中に皮脂や角質などがたまってくる良性の腫瘍です。通常、粉瘤自体に痛みはありませんが、内部で細菌に感染し、炎症をおこし、さらに化膿して膿が溜まった状態になると、腫れて痛みを生じることがあります。
切開して内容物を排出することで症状は解消しますが、粉瘤の本体は袋状の嚢腫ですので、再発させないためには、切開して袋部分を取り去る必要があります。炎症が激しい場合は、いったん切開して膿と内容物を排出し、抗菌薬などを使って炎症が治まってから、嚢腫を切除することになります。
皮膚腫瘍
皮膚のできものは皮膚腫瘍といって、先に紹介した粉瘤も含めて、実に様々な種類があります。たとえば皮下のどこにでもできる可能性がある脂肪腫、首や腋の下などの擦れる部分にできやすい軟性線維腫、加齢によってできる脂漏性角化症(老人性疣贅:ろうじんせいゆうぜい)、高脂血症の人の上まぶたなどにできやすい黄色腫などが代表的なものです。
皮膚腫瘍のほとんどは、良性のものですが、稀に悪性の腫瘍ができることもあります。皮膚の悪性腫瘍はほとんどが痛みもなく自覚症状が現れないことが多く、自己判断は禁物です。お肌のできもので、気になることがありましたら、できるだけ早いうちに皮膚科の専門医に相談することをお勧めします。
蕁麻疹(じんましん)
突然皮膚に境目がはっきりとして、ぽっこりと盛り上がり、強い痒みを覚え、しばらくするとすっと消えてしまうのが蕁麻疹です。一箇所だけぽっこりと現れることもありますが、お肌の広い範囲にできることもあります。
一度消えても、また同じ場所に現れたり、別の場所に現れたりすることもあります。
そうした症状が1か月以上続く場合は慢性蕁麻疹と言います。
蕁麻疹というと、アレルギーと思う方も多いと思います。たしかに、アレルギーが関係した蕁麻疹もあるのですが、一般的に多いのは、アレルギー反応ではなく何らかの刺激による突発性蕁麻疹と言われるものです。
しかし、その原因は、実に様々な要素がからみあっていて、いまだにわからないことが多い疾患の一つです。
いぼ・水いぼ
いぼとは皮膚から盛り上がったできもののことで、医学的には疣贅(ゆうぜい)と言います。一般に「いぼ」と言われているものには、様々な皮膚の病気があり、例えば、脂漏性角化症(老人性疣贅)、首のまわりや腋の下などにできやすい軟性線維腫(アクロコルドン、スキンタッグ)などがあります。中でも一般的なものは尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)で、俗に前者を「いぼ」、後者を「水いぼ」と言います。
どちらも、ウイルスに感染することによってできるもので、特にお子様に多く発症します。
尋常性疣贅はヒトパピローマウイルスが原因で、多くは硬く表面がざらざらしており、1~2㎝ほどの大きさですが、時に多発して1つに融合することもあります。
また、伝染性軟属腫は伝染性軟属腫ウイルスの感染によってできる表面がつるつるして水疱のように見えるものです。大きさは1~5㎜程度とあまり大きくなりませんが、盛り上がりの頂点が少しへこんでいるのが特徴です。
ほくろ
ほくろは専門的には母斑(ぼはん)といい、メラニン色素をつくるメラノサイトという細胞が母斑細胞に変化したものが寄り集まってかたまった腫瘍で、塊が皮膚のどのぐらいの深さにあるかによって色が異なってみえます。通常の皮膚と境界がはっきりとしており、表面は平なものから「いぼ」のように盛り上がったものまであり、大きさもごく微小なものから背中いっぱいに広がったものまで様々です。ほくろにも何種類かありますが、一般的なものは色素性母斑または母斑細胞母斑などと呼ばれています。
色素性母斑は良性の腫瘍ですので、とくに差し障りがないかぎり治療の必要はありませんが、たとえば、盛り上がって服の着脱などでひっかかってしまうなど、生活上に支障がおこった場合には、外科的処置で切除することができます。また顔などのほくろで美容上の問題から治療を希望される患者様もいらっしゃいますが、その場合は健康保険が適用されず、自由診療となります。
花粉皮膚炎
花粉症は、季節性アレルギーの代表的なもので、目や鼻、のどなどの症状が目立ちますが、皮膚に花粉が接触することで、皮膚炎を起こすこともあります。
アレルギーを起こす花粉としては、春先のスギ花粉をはじめとして、イネ科の花粉、ブタクサなどの花粉と、真冬を除くほとんどの季節に多く飛び交っていますが、その中でもスギ花粉は花粉性皮膚炎の原因としては一番多いと言われています。
花粉が接触することで炎症を起こすので、症状の多くは顔や首などに現れます。鼻やのど、目などの花粉症状をともなっているのが一般的ですが、時にはその他の症状が現れず、皮膚炎だけが発症するケースもありますので、診断の際は一般的な皮膚炎との鑑別が大切です。
診断は、検査によってスギ花粉などの特異的IgE抗体を確認して行います。
ピアスのトラブル
ピアッシング(ピアスの穴あけ)は医療行為ですから、本来皮膚科や美容外科、形成外科などで医師の指導のもとに行うように決められています。
しかし、市販のピアッサーなどを使用して、ご自分で行ったり、ショップなどで違法にピアッシングを行ったりする例は後を絶たず、そのためのトラブルも多発しています。
また、医療機関できちんとピアッシングを行っても、アレルギーなどの体質や、重すぎるピアスをつけたり、ピアスを衣服などに引っかけたりして、耳たぶなどに裂傷をおこしてしまうトラブルも稀ではありません。
また、そこまで至らなくても、ピアス穴の部分に痒みを生じるなどの症状が出ると、将来的に悪化して大きなトラブルに発展する可能性もあります。
ピアスをつけた部分に何か異常がありましたら、お早めにご相談ください。